元気が足りない気虚(ききょ)タイプ
特徴
疲れやすい、ため息が多い
動くとすぐ息切れする
食が細い、食事がめんどう
汗をかきやすい
声が小さい
風邪をひきやすい
生理の特徴
経血はサラサラで薄めの赤色
生理期間は4~5日
経血量は極端に多い、または少ない
生理前にむくむ
生理がはじまると下痢しやすい
不正出血がある
中医学でいう気(き)とは、生命エネルギーや免疫力などを指します。気が虚している、つまり、元気が不足している状態が気虚(ききょ)です。
気は食事から補うことが出来ますが、気虚の方は困ったことに「食べる元気もない」ということが多く、「食べないから気が補えない」→「気が補えないから食べられない」という悪循環に陥りがちです。
そこで、最初は無理をせず補気薬(ほきやく:気を補う漢方薬)で、気を補い、元気を養っていくと良いでしょう。
食べたい気持ちが出てきたら、補気(ほき:気を補う)作用のある食べものを積極的に摂りましょう。
また、過労・睡眠不足・寝すぎ・過剰な性生活は、気を消耗します。
日中も根をつめずに小休憩をこまめにとりましょう。可能なら10分くらいの昼寝もスッキリします(たっぷり寝ると逆に疲れがでてしまいます)。
元気を作るには、自然の中で景色を楽しみながらのウォーキングやヨガ、太極拳などが最適です。疲れを感じない程度にはじめて徐々に筋力をつけて長く続けると元気になってきます。特に太極拳の呼吸法を覚えると、精神的な安定にも役立ちます。
質の良い睡眠を心がけ、睡眠時間は7~8時間が目安です。
おすすめの食べもの
牛肉、鶏肉、エビ、うなぎ、山芋は即効性の高い補気の食べものです。
他におすすめなのは、補気・健脾のさつまいも、かぼちゃ、豆類、ネギ、きのこ類です。
あわ・ひえ・きびなどの雑穀をお米に混ぜて毎日頂くのも良いでしょう。但し玄米は消化が悪いので控えたほうが良いでしょう。
おすすめの漢方薬
補気薬としてポピュラーなのは、人参、黄耆、白朮、党参、山薬、甘草、大棗、飴膠。
(人参は、通常高麗人参を指します。高麗人参は体を温める作用、西洋人参「香西洋参」は体を冷ます作用があります。自分の証に合ったものを選びましょう。)
これらの生薬で構成された漢方薬には、補中丸(ほちゅうがん)、六君子湯(りっくんしとう)、十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)、麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)、衛益顆粒(えいえきかりゅう)などがあります。
体質や症状だけでなく、あなたの証にあった漢方薬を選びましょう。服用の際には、どうぞいずみ薬局へお気軽にご相談くださいませ。