生理痛なんて、みんなあるものでしょ?
いいえ、実は生理痛はないのが当たり前
なんです。
生理痛があるという状態は異常であり、体からのヘルプサインだと思ってください。
生理痛がある方は生理痛以外に、冷え・頭痛・肩こり・耳鳴り・便秘などがありませんか?
また、月に一度だから痛み止めを飲めばいいや、と軽く考えるのはどうでしょう。生理痛の影に卵巣・子宮の機能の低下や、子宮筋腫や子宮内膜症、感染症などの病気が潜んでいる場合もあります。これらの病気は不妊の原因にもなるもので、特に子宮内膜症は一度進行すると閉経まで完治が難しいケースもあり、将来赤ちゃんが欲しいとなった時に後悔したくないですよね。
生理痛のタイプ別対応方法
生理痛は大まかに3つのタイプに分けて考えていきます。
(※複合タイプやここに記載されている以外の対応方法もありますので、しっかり治したい方はご相談にいらしてくださいね!)
● 強く刺すように痛む、又は絞られる様に痛む
● 生理の量が多くなると痛みも強くなる
● 生理にレバー状の塊が混じり、色も黒っぽい
● 生理周期は遅れがちである
ワンポイントアドバイス
血は冷やされるのを嫌います。冷えると血の流れも悪くなります。まずは冷えない工夫をしましょう。冷たいものの飲みすぎ・食べすぎ、生ものは控え、タバコはやめましょう。また、エアコンに頼りすぎないよう寒さや暑さに対応出来る体づくり(自分の体温調整力をあげること)も大切です。
● 痛みは強くないが、生理の終わり頃から痛み、終わったあとも数日痛む
● 生理の量は少なく、色も薄く水っぽい
● 初潮が遅かった
● もともと疲れやすい、だるくなりやすい
● 顔色が悪く、よく汗をかく
ワンポイントアドバイス
気と血が足りない状態なので、いつも疲れやすくだるくなりやすいのです。
まずは普段の食生活に、気血を増やしてくれる黒豆、プルーン、なつめ、山芋、もち米、小豆、たらこ、いくらを取り入れてみましょう。但し、生理中に食欲のない時は無理して食べなくても良いです。少量でも栄養バランスのよい食事を心がけましょう。 また、夜更かしや寝不足は気を消耗するのでやめましょう。
● 生理の周期も生理痛も、月により変わり一定しない
● 生理前から胸やお腹、腰が張って痛む
● 生理の量が多くなると、却って痛みが楽になる事もある
● 環境変化やストレス、緊張等で痛みが強くなる
● 普段からイライラしやすい、ため息が多い
ワンポイントアドバイス
気のめぐりを良くする為には、なるべく頭と体の緊張を取る工夫が大切です。ジャスミンティー、ミントティーなど香りの良いお茶がオススメ。また普段の食事に春菊・セリなどの香菜を取り入れてみましょう。体内に溜まったガスは大根のおでんや煮物がオススメです。
生理痛は体からの「助けて!」のサインだと思ってください。
毎日忙しい女性は特に、心も体もいたわってあげましょう。
あなたの生理痛の原因を見つけて、漢方薬で対応し、来る更年期のためにも、アンチエイジングのためにも、漢方の知恵で心と体のバランスを整えましょう!